接骨院での妥当な料金設定とは
新たな施術メニューを作る際、料金はどのように決定されていますか?「なんとなくこのぐらいかな」と、ぼんやりと決定されている方も少なくないのではないでしょうか。そこで今回は、療養費について振り返りながら、施術の妥当な料金設定についてご紹介したいと思います。
柔道整復療養費額は減少の一途を辿っている
接骨院数が増加している一方で、柔道整復療養費の取り締まりは年々厳しくなっています。厚生労働省の「柔道整復、はり・きゅう、マッサージ、施術用装具に係る療養費の推移(推計)」を見てみると、柔道整復療養費はここ3~4年の間でさらに減少していることがわかります。
要因としては、療養費給付の監査が厳しくなったことによる回答書の増加、適正な療養費請求が増えた、療養費を取り扱う施術所が減少した、書類不備などによる保険者からの返戻が増加した…など様々な理由があります。
そんな状況下でも柔道整復師を目指す人は増え、2008年は約4.3万人でしたが、2018年には約7.3万人と、2倍近くにまで登りました。施術者が増加したことにより、不正請求への監査をさらに強化し、適正な療養費申請に対してのみ給付を行えるよう、以前よりも厳しく取り締まりを行っているのです。それ故、療養費請求を行っても、受け取る療養費が増えるとは考えづらい状況だと言えます。
業界の動きを見る限り、今後は療養費に依存した経営をするのではなく、自費施術を導入することは必須条件となるでしょう。
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