やっている、姿を感謝で見守って、信頼せねば、人は実らず。
前回は
「話し合い、耳を傾け、承認し、任せてやらねば、人は育たず。」
という山本五十六氏の言葉を
ご紹介しました。
今回またもう1つ、
ご紹介しようと思います。
「やっている、姿を感謝で見守って、信頼せねば、人は実らず。」
これも山本五十六氏の言葉です。
教育の理想は
人の指示で動く人材を
大量に育成することでは
ありませんね。
ほうれんそうは重要ですが、
ある程度のことは自身で判断をし
自ら動くことができる。
そんな
自立型人材を
育てることが理想ではないでしょうか。
そうしますと
どうしても人材育成にかける時間は
長期化します。
手間もかかるでしょう。
いかがでしょうか。
育てる覚悟
時間と手間をかけられるか
と言われて
即答で「はい」と答えられる方は
少ないのではないでしょうか。
当然です。
どんな仕事でも即戦力は
ありがたいものですよね。
ここで少し話がずれますが
農家の哲学について
ご紹介したいと思います。
常に自然と向き合う農業。
米を育てるにはその字の通り
八十八の作業工程がある
と言われています。
種まきから苗をつくり
土を耕し、畔をつくり
水を入れて雑草を除草するなど。
どれをとっても
気の遠くなる作業です。
そうして
精魂込めて育てた稲穂の頭が
垂れ始めた頃
台風により
すべてのお米が台無しになってしまった。
あり得ることですよね。
こんな時に農家の方は
どうするでしょうか?
「台風のばか野郎!!」
といつまでも言っているでしょうか?
おそらく
悔しい思いは消えないでしょうが
仕方がない、また来年がんばろう
と気持ちを
切り替えるのではないでしょうか。
人材育成でも
この気持ちが必要と
私は考えます。
人材育成は人が相手です。
教育する側の思い通りでない結果が出る、
失敗する、裏切られる、
ということは必ず出るでしょう。
だからこそ時間と手間がかかります。
しかしそこで
先ほどの農家の哲学を
思い出してください。
幹部候補も
あなたの期待に応えたいと
がんばっています。
結果はどうであれば
それは感謝すべきことです。
そして信頼は
教育する側がしていなければ
相手からされることはありません。
また信頼は
些細なことでなくなります。
何があっても
がんばってくれる幹部候補に
感謝をし
信頼し続けてください。
信頼せねば、人は実らず
です。
信頼を失ったなら
また一から
コツコツと取り戻しましょう。
育てる側のこうした覚悟が
人を実らせます。
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