27.3%の院が患者数減少のまま!?コロナ禍でも来院数の増加の院が対策していることとは?
2020年6月12日~18日にアトラアカデミーで実施した緊急事態宣言解除後の変化に関するアンケートの結果、「患者さまが増えている(戻ってきている)」が67.9%、「患者さまが減ったまま(戻ってきていない)」が27.3%という結果となりました。 依然として、新型コロナウイルス感染症拡大の影響を受けている接骨院も多いようです。 今回は、患者さまが戻ってきている院と戻ってきていない院の違いを比較し、今後の第二波、第三波を乗り切るための施策を考えてみたいと思います。
目次
・集患方法で大きく変わる?患者さまへの来院を促す施策の違いとは?
・新型コロナウイルス対策は継続すべき?人件費などのコストもかかる・・・いつまで続けるべき?
・アピールすることがコロナ禍を生き残るカギ
・第二波、第三波への事前準備
集患方法で大きく変わる?患者さまへの来院を促す施策の違いとは?
2つのアンケート結果を比較して見えてくること
4月3日の緊急事態宣言が発表される前に実施したアンケートでは、「来院していない患者さまへ働き掛けている方法」については
「SNS」が27.9%、
「DM」が26%、
「メール」が23.5%、
「何もしていない」が37.7%という回答結果でした。
2か月後、緊急事態宣言解除後に見られた変化として、「SNSでの発信」との回答が増加しています。
この回答結果(緊急事態宣言解除後アンケート)を、患者が増加した(戻ってきている)院、患者が減ったまま(戻ってきていない)院で比較してみると、患者さまへの働きかけに大きな違いがありました。
双方ともに、20%以上がSNSによる情報発信を行っていますが、「メール配信」や「DMの送付」に関しては大きな差が見られます。また、「特になし」と回答をしたのが、患者が増えている(戻ってきている)院は19%、患者が減ったまま(戻ってきていない)の院は45%となっています。
患者が増加した(戻ってきている)院は様々な媒体を活用し、患者さまとの接触頻度を増やすことで、集患につなげているようです。
新型コロナウイルス対策は継続すべき?人件費などのコストもかかる・・・いつまで続けるべき?
2か月で対策に変化が・・・・
4月の時点では多くの院が「手指の消毒」や「マスクの着用」、「ベッドなどの除菌」を実施していました。
緊急事態宣言解除後は、上記の感染症対策に加え、「感染予防に関するポスターの掲示や案内を実施」や「予約制」、「営業時間の短縮」を実施している院が多くなっています。緊急事態宣言が解除されたことで少しずつ外出をする人が増加する中、接骨院に来院される患者さまが安心できるよう、できるだけ3蜜を避けるような対策を実施する院が増えたようです。
このような対策を続けるには時間とお金、労力がかかります。
マンネリ化してしまったり、対策を継続していくことが大変だと感じる先生方も多いのではないでしょうか。緊急事態宣言も解除され、もう対策しなくても良いか、と感じることもあると思います。しかし、クラスターが発生してからでは手遅れです。地域の中で院を運営していくことは難しくなります。「休業要請の対象外施設」として外出自粛期間も営業し、患者さまの健康を支える接骨院だからこそ、「衛生対策はこれだけでいいだろう」と考えず、できる限りの衛生対策を続ける必要があるのではないでしょうか。
この対策の差は、集患にも影響が出ている可能性があります。
患者が増加した(戻ってきている)院と、患者が減ったまま(戻ってきていない)の院で、「緊急事態宣言解除後に取り組まなくなったことは何か?」という回答を比較したところ、「継続中」と回答した院は50%を切り、何かしらの対策を行わなくなった院が多いようです。
今も感染症対策を行っている院と対策を少し緩めた院とでは、患者さまが接骨院を選ぶ際に影響を与える可能性があるのではないでしょうか。
過剰に反応するのも問題ですが、ぜひ引き続き衛生対策を実施していって下さい。
>>接骨院の衛生対策方法はこちら
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