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施術者が提供する「健康」と「美容」

いくら表面的に着飾ったとしても、姿勢が悪ければせっかくの魅力も半減してしまいます。骨と筋肉のプロである柔道整復師だからこそできる、健康面・美容面でのサポートがあります。(公開:2015年6月26日、更新:2023年1月20日)

施術者が提供する「健康」と「美容」

「牛乳を飲む人よりも牛乳を配達する人のほうが健康である」というヨーロッパのことわざがあります。

「人の持つ機能は使わなければ衰え、使いすぎると壊れてしまい、適度に使えば発達する」ものであるということは、施術者の方であれば周知の事実だと思います。大腰筋に代表されるいわゆるインナーマッスルは、なかなか自分ではコントロールしにくい筋肉です。自分では使っているつもりでも、実際にはうまく使えていないことが多いようです。

もともと日本人は、黒人種に比べて相対的に大腰筋の割合が少ないと言われています。大腰筋の強化に有効なものとしてヨガやピラティスが知られていますが、熱心に通っていても実際には成果があまり出ていないと感じる方が多いのが現状です。いずれも効果的なエクササイズだと思いますが、いまいち効果が出ないと感じている方は、インナーマッスルの使い方に問題がありそうです。

大腰筋は上半身と下半身の架け橋となる重要な筋肉であり、近年はウエストのシェイプアップやヒップアップなどの効果を期待した広告を見かけるようになりました。しかし、本当に重要なのは姿勢を決定づける筋肉であり、美容面の効果はあくまで“結果的にもたらされる”ものだと言えます。

美容と密接に関係する姿勢

例えば、スラリとした体型であるにも関わらず、猫背やストレートネックにより姿勢の悪い人と、少しばかり肉付きが良くても、ピシッとした姿勢の良い人であれば、どちらが魅力的に見えるでしょうか。姿勢の美しい後者の方が、魅力的で健康的ではないでしょうか。いくら表面的に着飾ったとしても、姿勢が悪ければせっかくの魅力も半減してしまいます。

また姿勢が悪い状態のまま過ごしていると、骨格へのゆがみにもつながり、筋肉の緊張が出て神経を圧迫し、手足のしびれを引き起こすこともあります。さらに今度は内臓が圧迫されるため、その動きが鈍くなることで脂肪を溜めやすくなり、太りやすい体質になるかもしれません。筋肉や皮膚は全身連結しており、猫背などで僧帽筋が凝り固まったり、反対側の胸筋が縮んでしまうと表情筋にまで影響が出かねません。そうすると結果的に顔のたるみやほうれい線を引き起こすこともあります。

最近はインナーマッスルを意識したトレーニングも増えてきましたが、来院される患者様を見ているとインナーマッスルがうまく使えないままトレーニングに通われている方が多いと感じます。正しい姿勢を身体に覚えさせないと、姿勢を意識しすぎて、骨盤が前方に倒れS字にカーブした背骨の形(反り腰)になります。そうした姿勢が、腰への負担や神経の圧迫につながります。

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