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レッドコード redcord

様々な外的・内的要因によって、日々めまぐるしく変化している鍼灸接骨院業界。療養費をはじめとする制度改革や情勢の変化を、みなさまはどのように捉えておられるでしょうか。私たちがお会いする先生方を見ると、この捉え方が大きく2つに分かれています。

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鍼灸接骨院業界のパラダイムシフト

様々な外的・内的要因によって、日々めまぐるしく変化している鍼灸接骨院業界。療養費をはじめとする制度改革や情勢の変化を、みなさまはどのように捉えておられるでしょうか。私たちがお会いする先生方を見ると、この捉え方が大きく2つに分かれています。

ますますきつくなって非常に困っているという方と、その一方で、状況の変化は当たり前、むしろその風に乗って行こうという方です。どちらの考え方が成功をつかむのかは、改めて書く必要もないでしょう。

では、後者であるためにはどうすれば良いのでしょうか。来たるべき風にうまく乗るためには、どうすれば良いのでしょう。

答えは単純です。まずは「風が来る」ということを察知し、その風が自分にとって乗るべきものであるか否かを判断し、そしてうまく乗るための準備をしておけば良いのです。
さて、今号では鍼灸接骨院においてはまだ広く普及していませんが、少しずつ導入が始まっている、ある機器についての紹介をさせていただきます。

当たり前であった受動的な考え方を根本から切り変えて、能動的思考へ。本記事が先生が起こすパラダイムシフトのヒントとなれば幸いです。

分野を選ばず30か国で利用

紹介する機器の名前は「レッドコード」。

主にスリングエクササイズセラピー(sling exercise therapy, SET)に利用されています。発祥の地であるノルウェーを中心としたヨーロッパ諸国では広く知られ、世界30か国で幅広く利用されている機器です。筋骨格および神経筋機能改善をコンセプトとし、医師、理学療法士、スポーツトレーナーなど様々な専門分野の方が使用しています。

日本では海外ほどの認知はないものの、リハビリテーション、介護、スポーツを軸とする施設での取り扱いが広まっています。鍼灸接骨院や柔整学校にも徐々に導入がなされており、それぞれ特色を活かしながら利用されているようです。

知らない方が初めて見ると、その設定が煩わしく感じてしまうのですが、スリングロープの操作の基本さえ理解できれば、次に挙げる2つの特徴を通常の施術に織り交ぜて行くこともできるでしょう。

この機器は、自重の免荷作用、振り子運動作用という2つの運動学的特徴を持ちます。自重の免荷作用としては、スリングで身体部位を支持し、それをロープで上方から吊るすという懸吊作用により、吊られている身体部位の自重を免荷することができます。振り子運動作用としては、スリングロープによって吊られた身体部位を、そのロープの可動範囲だけに、振り子運動で同じ負荷、同じ工程を用いて行うことができます。自由な肢位で懸吊することによる自重の免荷作用としては、話題ともなった空中ヨガなどにも通じるものがありそうです。

院のコンセプトや変化に合わせて使い分けもできそうですね。

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