脊椎の安定と体幹
スポーツ選手のトレーニングから女性の美容まで注目されている「体幹」。 皆さんは体幹を意識して施術したことがありますか。 体幹を鍛えるということは、スポーツ動作の基礎トレーニングであると共に、パフォーマンスの向上、外傷の予防、四肢末端の機能障害を改善していくために必要ではないかと考えています。
脊椎の安定と体幹
スポーツ選手のトレーニングから女性の美容まで注目されている「体幹」。皆さんは体幹を意識して施術したことがありますか。
体幹を鍛えるということは、スポーツ動作の基礎トレーニングであると共に、パフォーマンスの向上、外傷の予防、四肢末端の機能障害を改善していくために必要ではないかと考えています。
ところで体幹とは人間の身体のどの部分を指すのでしょうか。実はこれにはいくつか説があり、明確な定義はありません。
ですので、ここでは「脊椎をサポートする筋、及び脊椎骨と接する関節(特に肩甲帯と骨盤帯)に関与する筋の総称」と捉えてご説明します。
まずは体幹がサポートする脊椎について考えてみましょう。実は脊椎は様々な動作の「支点」としての役割を果たしています。
脊椎は様々な動作の「支点」としての役割
脊椎は24個(頸椎7個、胸椎12個、腰椎5個)の椎骨が関節を介して積み木のように連なり、骨や椎間、靱帯によりもたらされる「機械的安定性」で構造的な安定を保ちます。しかしこの安定性は関節を動かす中間地点において機能していないことから、脊椎の不安定性が生まれると考えられます。ここで働くのが「機能的安定性」で、これは脊椎周辺筋(体幹)とこれをコントロールしている神経組織によりもたらされます。
脊椎をサポートする脊椎周辺筋は「ローカル筋」と「グローバル筋」の2種類に分けられます。ローカル筋は椎骨に直接つながっていて深層部にある筋肉です。腹横筋や多裂筋が挙げられます。
一方、グローバル筋は腹直筋、腹斜筋に代表される皮膚に近い筋肉のことです。脊椎の安定にはローカル筋とグローバル筋の相互作用が重要となりますが、特にローカル筋は脊椎の動きを安定させることで姿勢をコントロールし、スムーズな運動を可能にする重要な筋肉として、体幹トレーニングで重要視されています。
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